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年収2000万の手取りはいくら?税金・社会保険・節税ワザを徹底解説【シミュレーション付】

年収2,000万円でも、手取りは税金と社会保険料を差し引くと想像以上に目減りします。本記事では控除の仕組みを整理し、家族構成や副業の有無で変わる可処分所得をシミュレーション。

さらにiDeCoや法人化など高所得者ならではの節税ワザを実例付きで解説し、可処分キャッシュを最大化するロードマップを提示します。

 

年収2,000万円の手取りをざっくり把握する計算ステップ

年収2,000万円クラスの可処分所得(手取り額)をスピーディーにつかむ最短ルートは、「①課税所得を算出 → ②税額・社会保険料を速算表で引く → ③可処分キャッシュを確認」という3ステップです。

まず給与所得控除は上限いっぱいの195万円で固定し、基礎控除48万円と社会保険料控除約186万円を差し引いて課税所得を導きます。次に国税庁の速算表を用いて所得税を計算し、最後に復興特別所得税(+2.1%)を加算。

住民税は課税所得の一律10%(均等割5,000円を除く)でざっくり試算します。社会保険料は健康保険(介護保険を含む)・厚生年金・雇用保険を標準報酬月額63.5万円※・賞与573万円※の上限で計算すると、年間おおむね186万円が目安です。(※厚生年金は月額65万円・賞与1回150万円が上限)

 

【ざっくり試算】
本人のみの場合、所得税約372.5万円・住民税約157万円・社会保険料約186万円で、手取りはおよそ1,284万円となります。扶養控除や住宅ローン控除などの有無で可処分所得は大きく変動するため、次章でライフスタイル別シミュレーションを紹介します。

ステップ 作業内容
①課税所得 2,000万円 − 給与所得控除195万円 − 基礎控除48万円 − 社会保険料控除186万円 = 1,571万円
②税額計算 所得税約372.5万円(復興税含む)+ 住民税約157万円
③社保計算 健康・介護・厚生年金・雇用約186万円
可処分所得 2,000万円 − (税金+社保) ≒ 1,284万円

 

ポイント
  • 所得税は税率×課税所得 − 控除額を求めた後、復興特別所得税2.1%を上乗せ
  • 社会保険は標準報酬月額63.5万円/賞与573万円(健保)、月額65万円/賞与1回150万円(厚年)が上限
  • 雇用保険の労働者負担率は0.55%(令和7年度)

 

課税所得を決める控除一覧と簡易フロー

課税所得の計算は「年収-給与所得控除-所得控除」の順で進めます。年収2,000万円の場合、給与所得控除は上限195万円で固定。次に所得控除は基礎控除48万円を必ず差引き、扶養控除や社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除の有無で数十万円単位の差が生じます。

特に高所得者が見落としがちなのは生命保険料控除(最大12万円)と医療費控除(実質10万円超支出で差引可)です。以下のチェックリストを使えば、忙しい方でも5分で控除額を概算できます。

 

【控除チェックリスト】

  • 基礎控除48万円
  • 給与所得控除195万円(上限)
  • 社会保険料控除=年間天引き額
  • 生命保険料控除最大12万円
  • 扶養控除38万円×人数
  • 住宅ローン控除(残高×1%※控除限度あり)
  • 医療費控除は 「実際の医療費‐(総所得金額×5%または10万円のいずれか少ない方)」 で計算

 

フローは①源泉徴収票から給与収入と社会保険料を確認→②上記控除をリスト化→③控除合計を年収から引き課税所得を決定、の3ステップです。課税所得が確定したら所得税速算表の該当帯(1,800万円超)を適用し、税率40%・控除額279.6万円で所得税を求めます。

最後に復興特別所得税(所得税×2.1%)を加算し、住民税(課税所得×10%)を足せば税額の概算が完了します。

 

注意点
  • 年収2,400万円を超えると基礎控除が段階的に縮小
  • 医療費控除はセルフメディケーション税制と併用不可

 

所得税・住民税・社会保険料の速算表で概算する方法

手取りを素早く把握するなら「速算表×社保上限」を用いたざっくり法が最も効率的です。

 

手順は以下の3ステップ。

  1. 課税所得を求める(前章の控除後所得)。例:1,757万円
  2. 国税庁速算表で所得税を算出。1,800万円超帯なので1,757万×40%-279.6万=422.2万円。復興特別所得税を加え422.2万×1.021=431.0万円
  3. 住民税=課税所得×10%=175.7万円、社会保険料は標準報酬月額上限(63.5万円)で健康・厚生年金ほか合計約195万円

 

以上より税金・社保合計は約801.7万円、年収2,000万円-801.7万円=手取り約1,198.3万円となります。実際には賞与比率や介護保険年齢区分で±10〜20万円の誤差が生じるため、下表のように「独身/既婚扶養2/副業あり」別に速算した早見表を用意すると便利です。

属性 税金・社保概算 手取り目安
独身 約810万円 約1,190万円
既婚+子2 約760万円 約1,240万円
副業+200万 約925万円 約1,075万円

 

速算表利用のポイント
  • 所得税帯は課税所得で判定、給与収入ではない
  • 復興税は2037年まで継続、必ず上乗せ計算

 

ライフスタイル別に変わる手取りシミュレーション

年収2,000万円といっても、家族構成や住宅ローンの有無、副業収入の有無によって実際に使えるお金は数十万~百万円単位で変動します。

本章では代表的な2パターン──①既婚・子ども2人・住宅ローン控除あり、②独身・副業200万円あり──を例に、控除の違いが税金・社会保険料・手取りに与えるインパクトを具体的に検証します。

 

試算では〈給与2,000万円/賞与比率20%/健康保険協会けんぽ・厚生年金加入〉を共通前提とし、控除は最新版の所得税法・地方税法に基づき計算。

結果を俯瞰すると、住宅ローン控除・扶養控除がフルに効くケースは手取りが約1,300万円台へ増える一方、副業で課税所得が押し上がるケースは1,100万円台へ目減りすることが分かります。以下の表とボックスを活用し、ご自身のライフスタイルに近い数値でざっくり把握してみてください。

ケース 年間手取り目安
既婚・子2・住宅ローン控除あり 約1,305万円
独身・副業200万円あり 約1,115万円

 

シミュレーション前に準備する3項目
  • 源泉徴収票(社会保険料・賞与内訳を確認)
  • 住宅ローン残高証明書・扶養家族のマイナンバー
  • 副業の所得内訳・必要経費の領収書

 

既婚・子ども2人・住宅ローン控除ありの場合

このケースでは扶養控除(子ども2人:76万円)と配偶者控除(38万円)、さらに10年間最大40万円の住宅ローン控除が効くため、課税所得が大幅に圧縮されます。

試算入力は「社会保険料195万円・生命保険料控除8万円・iDeCo23万円」を追加し、給与所得控除195万円・基礎控除48万円を差し引くと課税所得は1,417万円。所得税は1,417万円×33%-153.6万円=312.0万円、復興特別所得税を加えて318.6万円。

 

住民税は課税所得×10%=141.7万円ですが、住宅ローン控除(地方税上限97,500円)が適用され年間約9.8万円減額となり、最終住民税は131.9万円。

社会保険料195万円を足し、税・社保合計は646万円。年収2,000万円-646万円=手取り1,354万円。ただし住宅ローン控除40万円を所得税から引くため、可処分キャッシュは約1,394万円に増加します。

 

【税額内訳】

  • 所得税(復興含む):318.6万円→住宅ローン控除40万円適用後278.6万円
  • 住民税:131.9万円
  • 社会保険料:195万円

 

ポイント
  • 児童手当(年12万円×2)は非課税でそのまま可処分所得
  • ふるさと納税の控除上限は約37万円まで拡大

結果、家計可処分額は2,000万-(278.6+131.9+195)=1,394.5万円。教育費・住宅ローン返済を差し引いても預貯金+投資余力は年間500万円近く残る計算です。

 

独身・副業ありの場合の追加税負担

副業で年間200万円(経費20万円、純所得180万円)が上乗せされると、給与2,000万円と合算した総所得は2,180万円。給与所得控除195万円・基礎控除48万円・社会保険料195万円・医療費控除0円とすると課税所得は1,742万円。

所得税帯は最高40%で、(1,742万×40%)-279.6万=416.2万円、復興税を加え425.9万円。住民税は課税所得×10%=174.2万円で扶養控除0。

 

社会保険料は副業分の厚生年金が無い(フリーランス収入の場合は国保+国民年金想定で約30万円追加)ため合計225万円程度と見込みます。

税・社保合計は約825万円、手取りは1,175万円。給与オンリーとの差額は約120万円減で、副業所得の45%程度が追加税負担として消えることになります。

項目 給与のみ 給与+副業
所得税等 431万円 426万円
住民税 176万円 174万円
社保 195万円 225万円
手取り 1,198万円 1,175万円

 

副業所得の節税アイデア
  • 小規模企業共済掛金控除(年84万円)で所得圧縮
  • 副業を法人化し給与所得控除をもう一段活用

副業収入は給与と合算課税されるため、経費計上や法人化による所得分散を行わないと税率40%帯に突入しやすい点が注意点です。

FIREを目指す場合も、純増キャッシュより税引前売上に目が向きがちなので「副業→法人→役員報酬1,000万円以内」のシフトを検討すると可処分キャッシュを大きく守れます。

 

手取りを最大化する節税&キャッシュフロー対策

年収2,000万円クラスが手取りを増やす最短ルートは「課税所得の圧縮」と「キャッシュ流出の先送り」を両輪で回すことです。課税所得を下げる手段は〈所得控除〉〈税額控除〉〈損益通算〉の3系統に大別できます。

まず所得控除ではiDeCoや小規模企業共済で掛金全額を控除しつつ、ふるさと納税で最大約37万円(独身の場合)の住民税控除をフル活用。続いて税額控除は住宅ローン控除・投資促進税制など「そのまま税額から引ける」優遇策を取り逃さないことが鉄則です。

 

最後に損益通算では、上場株式の譲渡損・FXの損失・不動産所得の赤字を確定申告でぶつけ、総合課税部分の税負担を薄めます。

さらにキャッシュフロー対策としては、社会保険料の圧縮(役員報酬を標準報酬63.5万円の上限より下げる、または賞与比率を高める)、退職金スキームで将来に税負担を先送り、生命保険を活用した長期逓増プランなど、支出時期と税認識時期をずらす“タイムシフト”が効果的です。これらを組み合わせれば、理論上は年収2,000万円でも手取り1,400万円超のキープが可能になります。

節税カテゴリー 主な施策
所得控除 iDeCo・小規模企業共済・生命保険料・社会保険料
税額控除 住宅ローン控除・投資促進税制・研究開発税制
損益通算 株式譲渡損・不動産損益・FX損失

 

キャッシュフロー改善3原則
  1.  控除は「上限額」を把握し満額使い切る
  2.  税額控除は“人・モノ・カネ”の順に優先
  3.  社保と税は“後ろ倒し”できるものから着手

 

iDeCo・ふるさと納税・医療費控除の活用ロードマップ

iDeCo・ふるさと納税・医療費控除は「申込み→拠出→証明書提出」という3アクションで完結し、時間投資に対して得られるリターンが極めて高い王道節税策です。

まずiDeCo(個人型確定拠出年金)は会社員なら月額2.3万円が上限。年間27.6万円の掛金が全額所得控除となり、最高税率45%層なら約12.4万円の税負担がダイレクトに減ります。

 

拠出はネット証券の自動積立で設定し、運用商品は全世界株インデックス70%/国内債券30%でリバランス半年1回が基本形。次にふるさと納税は控除上限を超えないようワンストップ特例か確定申告で精算し、ポイントは「支払を年内にまとめ、配送を翌年に遅らせる」ことでキャッシュアウトと返礼品受取のタイミングを調整できる点です。

医療費控除は「実質10万円超」または「所得の5%超」が対象。家族全員の医療費を一人分の確定申告に合算すると控除額が最大化するので、領収書はクラウドストレージで月次整理すると良いでしょう。

 

【節税ロードマップ】

  1. 4月:iDeCo加入→掛金設定(年27.6万円)
  2. 6月:ふるさと納税上限試算→半期で50%実行
  3. 12月:残り50%ふるさと納税→領収書スマホ撮影
  4. 1月:医療費領収書をクラウド一括アップ
  5. 2月:スマホ確定申告→電子証明書で即日還付

 

施策 年間上限 税効果(最高率)
iDeCo 27.6万円 ▲12.4万円
ふるさと納税 37万円程度 ▲16.7万円+返礼品
医療費控除 実費−10万円 ▲(実費−10万)×45%

 

実践ポイント
  • iDeCoは銀行経由よりネット証券で手数料最安を選択
  • ふるさと納税は高還元率“定期便”で家計現金を圧縮
  • 医療費領収書はOCRアプリで読み込み、分類タグを付与

これら3施策の合計節税額は最大で約45万円。投資リターン換算すると「元手ゼロで年利2.25%相当」の効果があるため、まずはこのロードマップを完遂してから他の高難度節税に着手するのが高効率です。

 

法人化・所得分散で実行する高所得者の節税スキーム

法人化を絡めた所得分散は、年収2,000万円層が「社会保険料・所得税のダブルプログレッシブ」を回避し、手取り率を大幅に高める上級者向けスキームです。

【手順】

  1. 会社設立→役員報酬設定→法人用クレカで経費を集中
  2. 減価償却を法人で再加速し利益をコントロール
  3. 家族を役員または従業員にして所得分散

※法人用カードは事業に使うという前提条件があります。
※家族を役員・従業員にするためには勤務実態が必要です。

 

たとえば役員報酬を800万円に抑え(所得税率23%帯)、残りの利益を法人にプールして実効税率23%とすれば、個人で課税される場合の最高税率45%帯と比べて税負担が約300万円減少します。

ここで重要なのは「会社の利益を毎期ゼロにする」のではなく、役員退職金準備や倒産防止共済、小規模共済を活用して長期的にキャッシュアウトを先送りすることです。

 

【法人化スキーム早見表】

項目 個人課税 法人+所得分散
所得税+住民税 約587万円 役員報酬800万→約200万円
法人税等 利益800万→約184万円
社保負担 約195万円 報酬800万→約140万円
合計税社保 約782万円 約524万円

 

実行フロー
  1. 定款作成・法人設立(費用約5〜20万円)
  2. 役員報酬決定→社保加入手続き
  3. 法人で経費精算&減価償却を加速
  4. 役員退職金・共済でキャッシュアウト先送り

注意点は役員報酬を必要以上に下げると住宅ローン審査に影響が出るうえ、法人赤字が続くと金融機関の与信にマイナスとなる点です。

また家族への給与には「業務実態」と「相場妥当性」が必須。税務署は高所得層の法人化を重点監視しているため、就業規則・タイムカード・成果物を整え、“形式だけ給与”にならないようエビデンスをストックしてください。

 

NG例と回避策
  • NG:家族に業務がないのに月額30万円支給→税務否認リスク
  • 対策:クラウド勤怠+業務日報を保存し、給与水準をパート相場に合わせる

法人化と所得分散を組み合わせれば、年収2,000万円層でも手取り率を70%超に引き上げ、キャッシュを投資やFIRE資産にリサイクルする“高速複利”への道が開けます。

 

年収2000万クラスが注意すべき税制改正と将来設計

高所得層ほど税制改正の影響をダイレクトに受けます。近年は「所得再分配」を強化する流れが鮮明で、①給与所得控除や基礎控除の逓減、②社会保険料の上限見直し、③インボイス制度による副業課税強化、④企業型DC・iDeCoの拡充に伴う課税繰延べの再設計など、年収2,000万円層の可処分所得を圧縮する施策が段階的に導入されています。

特に注意したいのは〈増税と社会保険料アップが“同時進行”する点〉で、標準報酬月額の上限引き上げが実施されれば、毎月の厚生年金・健康保険料が数万円単位で増える可能性があります。

 

そこで①税制改正前に残価設定の高い保険商品でキャッシュアウトを先行、②譲渡益課税強化に備えてNISA・iDeCo枠をフル活用し“非課税バケット”を最大化、③将来の相続増税をにらみ家族信託や持株会社スキームを早期に設計—という三段構えが有効です。

改正テーマ 高所得層へのインパクト
給与所得控除逓減 控除額▲15万円→所得税+住民税で約7万円増税
社保上限引上げ 厚生年金・健康保険料で年間▲30万円手取り減
金融所得課税見直し 譲渡益税率20%→総合課税化なら最高45%

 

改正前に打つ3手
  • 非課税口座に上限拠出し“課税枠”を圧縮
  • 社保上限超過を見込み役員報酬を分散
  • 相続税対策は生前贈与の新枠を先取り

 

インボイス・社会保険適用拡大が与える影響

2023年10月に導入されたインボイス制度は、消費税の納税義務者を実質的に拡大させる施策であり、副業・コンサル収入のある年収2,000万円層には「可処分所得の静かなる減少」をもたらします。

たとえば年間副業売上300万円で課税事業者を選択した場合、簡易課税を適用しても消費税納税額は約12万円。

 

一方で仕入税額控除を差し引く経費が少なければ、実効税負担が丸ごとキャッシュアウトします。一方、社会保険適用拡大(週20時間・月額賃金8.8万円以上のパートを厚生年金・健康保険へ強制加入)は、パート配偶者や副業スタッフを雇う場合の“人件費総額”を押し上げます。

経営者型の高所得者は役員報酬分散で社保負担軽減を狙えますが、年間売上が増えるほど従業員社保コストが雪だるま式に増える点に注意が必要です。

 

【影響度チェックリスト】

  • 副業売上300万円超 → インボイス課税事業者必須?
  • パート従業員数51人以上 → 社保適用義務化
  • 役員報酬月85万円 → 標準報酬月額等級45超で社保負担増

 

影響を和らげる対策
  • 副業は法人化し仕入控除を最大化
  • 報酬を賞与シフトして標準報酬を抑制
  • 短時間パートは業務委託に変更し社保回避

これら改正は「じわじわと可処分所得を侵食」するため、シミュレーターで3年先までの税・社保負担を見える化し、費用転嫁や報酬設計を早めに検討することがカギとなります。

 

FIRE・資産運用で可処分所得を増やす長期戦略

税負担を圧縮したうえで“働かなくても資産が稼ぐ”状態をつくるには、FIRE(Financial Independence, Retire Early)思考で〈生活費<資産収入〉を実現する長期戦略が不可欠です。

年収2,000万円層の場合、生活費を年間800万円に抑え、残り700〜800万円を投資へ回すだけでも10年で「投資元本8,000万円+運用利回り4〜5%」のポートフォリオが形成できます。

 

重要なのは資産運用の“課税構造”で、①新NISAの成長投資枠(1,200万円)をフルで海外指数ETFに充当、②iDeCoで外国株式インデックスを積立、③特定口座では高配当よりキャピタル重視のファンドで譲渡益に課税タイミングを後ろ倒し—という“税負担を資産増加より遅くする”配置が王道です。

また、不動産CFや配当金を生活費に充当し、給与は全額再投資へ回す「バケツ式キャッシュフロー管理」を採用すると、可処分所得を増やしながら資産成長を加速できます。

運用バケット 非課税枠 課税繰延べ効果
新NISA 1,800万円(成長+積立) 譲渡益・配当非課税
iDeCo 月2.3万円×〜65歳 掛金全額所得控除+運用益非課税
特定口座 制限なし 譲渡時まで課税繰延べ

 

FIREを近づける3ルール
  1. 生活費は手取りの60%以内に収める
  2. 非課税口座を埋めるまで高リスク資産を優先
  3. キャッシュフローは“給与→投資、資産収入→生活費”で逆転

最終的に年間必要生活費の25倍を安全資産+インデックスで保有し、配当・不動産CFが生活費を上回った時点で「キャッシュアウトを最小化する退職金スキーム」や「公的年金繰下げ+私的年金前倒し」のハイブリッドで実質税率をさらに軽減。

これにより高所得期に削られた可処分所得をリタイア後に大きく取り戻す“生涯可処分キャッシュ最大化”が実現します。

 

まとめ

年収2,000万円の手取りは約1,250万〜1,400万円が目安ですが、控除活用と節税設計しだいで年50万円以上の差が生まれます。まずは速算表で現状を把握し、iDeCo・ふるさと納税・医療費控除で課税所得を圧縮。次に法人化や所得分散で長期的な税率を下げ、将来の税制改正にも備えましょう。